LOS TRANQUILOS de JAPON│EL Comienzo L.T.J

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Pep Talk? Pep Talks! (PTPT) - Episode 104 - Interview with Angel Reyes
ペップトーク?ペップトークス! アンヘル・ロイス 日本語訳



プロレスラーになろうと決めた理由


ペップ: 今回は新たなゲスト、スペイン人レスラーのアンヘル・ロイス選手。最近RevProのスペイン大会とイギリス大会でデビューしたばかりです。 今、国際的にも頭角を現しています。直近の試合でLOS TRANQUILOS de JAPONのサポートを受け、大きな注目を集めています。

ペップ: ようこそアンヘルさん。お越しいただき光栄です。

アンヘル: お招きありがとうございます。今日をとても楽しみにしていました。

ペップ: 前回バルセロナのResist ProとアイルランドのOTTの合同興行でお会いしてから、さらに飛躍されたと感じます。

ペップ: 近況に入る前に原点から。プロレスラーになろうと決めたのはいつですか?

アンヘル: たぶん2021年の末ごろです。しばらく、最低でも2年程プロレスから離れていて、情報は追ってもペイパービューやWWE、AWEなどの試合はほとんど見ていませんでした。 それがまた楽しくなって。一番大好きだった13歳の頃みたいに。「バルセロナにプロレスはあるのかな」と調べ始めたんです。それで「バルセロナ プロレス 道場」と探したら、Resistが見つかりました。 Rayo や、今はなくなった Lucha Libre Barcelona の情報も見て…最終的に Resist を見に行こう、と。

ペップ: スタイルやキャラクターのと言った点で、影響を受けたレスラーはいますか?

アンヘル:たくさんいます。主に数年前のRevProのトップ選手たち、そして日本のレスラーにも大きく影響を受けました。例えばウィル・オスプレイ。大好きです。それからレオン・スレイター、ルーク・ジェイコブス… ボブ・オートンの大ファンでもあります。RevPro、日本のレトロ寄りの試合、90年代のマンデーナイトロウもよく見ます。ゾザヤも大きな影響を与えたロールモデルの一人です。

ペップ:Resist でのデビューから約2年ですよね。そこで一番のお気に入りの試合は?

アンヘル:オマリとの試合ですね。OTTとの合同興行での一戦が、いちばん好きです。私は自分には厳しいタイプで、自分の試合はあまり満足しないのですが、あの試合は粗が少なく、構成も良かった。とても楽しかったです。とにかく、あの試合が好きで、好きで、ちゃんとできた試合でした。

ペップ:自己評価が厳しいですね。あの試合は私も会場で見ていて、とても良かったと思います。 ローカルの話に戻ると、Resist には大所帯のロースターや Riot、Rage など色々な大会があります。地元で一番良かった試合は?理由も教えてください。

アンヘル:いつも「ベストはこれから」と思っていて…試合を重ねるたびに良くなるはずなので。試合中たくさんの間違いも犯しますし…でも、初めてメインを務めたエレン戦は特別でした。自分にとっての2回目のタイトル戦でした。 それから、前シーズン最初の“探偵”クラウディオ・コルテス戦にも思い入れがあります。試合の構成が良かった。彼は友人でもあり、今は引退しています。

スペインのプロレスについて


ペップ: いまスペインのプロレスは追い風です。国際的に注目される選手が増え、イギリス、アイルランド、日本、アメリカへと遠征する仲間も多い。今その立場から見ていてどのように感じてますか。

アンヘル: スペインには本当に実力者が多く、どこへ行っても評価されます。他国の選手に遅れをとるようなこともなく、日本に行った選手もそこでのベスト選手になったり。どこの国へでも行って他の選手から学び続ける人達がいることはとても嬉しいですし、時間はかかるプロセスだけど少しずつでも着実に進んで、どんどん面白くなりますよね。誰しも誰かから学ぶわけなのだけれど、互いに自分のできるパートで補い合いながら。選手だけでなくファンも…ドイツやアイルランドに行くとハードコアなファンがいるけれど、スペインはまだ少しずつ、大きくなっていく段階だと思います。

RevProデビューと"LOS TRANQUILOS de JAPON"への加入


ペップ: 最近スペインで行われたTRIOS GRAND PRIX でのRevProデビューは大きな一歩でしたね。RevProを代表する存在であり、世界のインディーシーンでも重要な選手であるマイケル・オクと対戦しました。彼は、若くして始めたわけではないものの、この6年間で数多くの実績を築いてきたベテランレスラーです。 以前から注目していた団体である RevPro へのデビューで、どんな感触がありましたか?

アンヘル: 信じられないほどでした。たぶん、人生で最も特別な瞬間だったと思います。本当に特別で、言葉にならないほどでした。おっしゃる通り、彼はキャリアは6〜7年なのに、まるで20年のベテランのようです。それほどすごい選手で、私にとっては RevPro の顔とも言える存在です。つまり、すべてが本当にスムーズで、何もかもが簡単に感じられたんです。試合の数日前にマイケルと戦うことが決まって……すごいことだと思いながらも、私は落ち着いていました。その試合がうまくいくとわかっていました。自分がちゃんとした試合をできると確信していて、失敗したり恥をかくようなことはないと、はっきり思っていました。本当に信じられないくらい素晴らしかったです。

ペップ: 以前から言っているのですが、国際的なファンや有名団体ばかりを観る層にあまり知られていない選手を見かけると、そのことを伝えるようにしています。才能ある選手というのは、チャンスが一度あればそれで花開くこともあります。あなたがまさに当てはまります。その後すぐに再びRevProに戻り、今度はイングランドのミッドランド地方にあるコヴェントリーで試合をしましたね。あなたはカイロン・レイシーと対戦しました。彼は日本に行く機会もあったチームの一員です。実際、彼の所属するトランスラのチームは今年のプロレスリング・ノアのジュニアタッグリーグで決勝に進出しており、あなたはそのカイロンを破りました。 では、イギリスでのこのRevProデビューはあなたにとってどんな意味を持ちましたか?そしてカイロンとの試合でどんな感触が残りましたか?

アンヘル: あいつら、悪い言葉を言っていいのかわかりませんが、日曜日にバルセロナで3人がかりでボコボコにされました。ひどかったですよ、本当に。もうやられましたよ。もう切り替えたけど、その翌週のコヴェントリーでは本当に最高で……でも、いくつかの出来事があったんです。 なんというか、"LOS TRANQUILOS"のことを知ったというか、これから起きることを知ってしまったんです。頭の中では試合そのものよりも、それ以外に起きていることばかり考えてしまっていました。 試合を軽んじてしまったかもしれません。自分の試合を見返すと、「これ、千回どころか百万回はもっと良くできたはず」と。

アンヘル: RevProで試合ができたこと、コヴェントリーで闘えたこと、それ自体は本当に嬉しいです。 けっこうかっこいい会場で闘ったんですよ。たしかトリオズ(3人タッグ)の大会でゾーザとブラックリストが決勝まで行ったあの会場でした。でも、それでも、もっと良くできたはずなんです。 いくつかの出来事があって、頭の中がもう散らかっていたんです。集中できなかった。それだけです。試合自体は客観的に見れば悪くないのかもしれません。でも自分で見ていると「これはできる、もっと上手くできる」と思うことばかりなんです。 だから、心の中に少し引っかかっているんです。でも、まあ……。

ペップ: あなた自身もまだ若いですし、プロレスのキャリアもまだ2年目です。特にスペインのような国だと、月に4試合なんてことはない。少なくともイギリスやアメリカ、日本ではそれが普通です。だから競技のペースはゆるやかになります。発展途上のシーン、スペインのような場所では、努力が必要ですね。 こういう状況はプロレスの一部でもあるし、同時にそうでないとも言えます。試合中に起きるわけじゃないけど、試合後に起きたことが自分に影響するんです。 特に、さっき言ったように、まだ若くて、予想もしていなかったことが起きたときには…試合自体はまあ、悪くなかったと思います。ちゃんとした内容でした。でも…

アンヘル:ただ、いろいろ起きたんです。試合の後だけじゃなく、試合の前にも。詳しくは言いませんが、いくつかの出来事があって、思わず「これは…」と思いました。 別に怒ったりはしていなかったんです。でも試合に臨むとき、緊張はしていなかったけど、「うわ、マジか」と思うようなことが起きていて。

ペップ:でも、それも全部含めて、プロレスの一部なんだと思うんです。 そう。もうその話をこれ以上掘り下げる必要もないと思います。 それでは次の展開へ行きましょう。すでにあなたが少し触れましたし、このインタビューを見ている人ならもう知っていると思います。 "LOS TRANQUILOS de JAPON"と、2025年のブリティッシュ・タッグ優勝者ミルズとJ・ジョシュアの対戦がありました。試合のあと、ミルズとジョシュアがナイトーとBUSHIへの攻撃を続けました。そこにあなたが突然現れて、"LOS TRANQUILOS"を助けたんです。 霧が立ちこめ、デスティーノが決まり、そしてあの挨拶――いわゆる“INGOBERNABLE”の、あるいは“TRANQUILO”の挨拶、今で言えばそう呼ぶあの仕草がありました。 そして"LOS TRANQUILOS de JAPON"の公式SNSが、それを正式に発表しました。 あなたはそのユニットの新メンバーになり、ヨーロッパ代表として"LOS TRANQUILOS de JAPON"を背負うことになったんです。 この出来事はどのように起きたのか、そして個人的にもプロレスラーとしても、あなたにとってどんな意味を持ちますか?

アンヘル:個人的にはもう夢のようというか、本当に信じられないほどでした。まるで現実じゃないような、狂ったような瞬間でした。 バルセロナの時点で、すでに彼らとバックステージを共有していました。隣でナイトーが着替えていて、ニーパッドやブーツを履いている、そんな場面でした。 すぐ隣で、それだけでも信じられない光景でした。 そしてコヴェントリーに着いたとき、いろんな話をされました。試合についての話をしていたんですけど―― 突然、"LOS TRANQUILOS"のスタッフがアンディ(レブプロ代表)と話しているのを見たんです。私は近くにいて、携帯をいじりながらも話が耳に入ってきて……自分のことを話しているのが聞こえたんです。「え、なんで俺の話してるの? 何したんだ俺?」って思いました。 それで少し事情を説明されて、もう頭が真っ白になりました。 信じられませんでした。頭がついていかなくて、「え、俺が"LOS TRANQUILOS de JAPON"に入るの?」って。ほんとうに非現実的で、信じられないほどでした。自分の仲間たちには「絶対メインイベントまで残って! いいから残って!」って言ってたのを覚えてます。 理由は言わなかったけど、「いいからメインまで見ててくれ」って。 そして……本当に、信じられない瞬間でした。

ペップ: テツヤ・ナイトーという、あんなに大きな存在と同じ舞台に立てたことは現実感がなかったかもしれません。 彼が誰なのか、そしてプロレス界でどれほどの実績を持っているのか、誰もが知っています。 東京ドームのメインイベントに何度も立ち、何度も世界王者になってきた人です。 そして今、あなたがヨーロッパで"LOS TRANQUILOS de JAPON"というブランドを背負っています。これからの展開について、少しでも教えてもらえますか?

アンヘル: まあ、いまは「謎のまま」にしておきましょう(笑)。現時点では、詳しいことはまだ言えません。というのも、正直、私自身もほとんど知らされていないんです。 まだ、そういう感じです。ここ数週間ずっと、「どうなるんだろう?」という状態のままです。何も確定していません。


国外の団体への参戦について


ペップ: ナイトー、あるいは"LOS TRANQUILOS de JAPON"は、ドイツのwXwに戻ってくる予定です。 あなたも最近そこでトレーニングする機会がありましたよね。もしかすると再会の場になるかもしれません。まだ分かりませんけどね。 でも、あなたは確かにドイツでも、そしてアイルランドでもトレーニングを積んできましたね。 他の国に行って練習するというのは、どんな経験でしたか?特に、ヨーロッパを代表する団体wXwやOTTといった大きな組織での経験について教えてください。

アンヘル: そうですね。wXwでは実際に何試合か闘いました。 最高でした。アイルランドのOTTには、昨年すでに行っていました。あの雰囲気が大好きなんです。 アイルランドでの練習の雰囲気は本当に最高でした。そしてドイツでは全く違いました。教え方がとても真っすぐで、きちんとしていて、厳格なんです。アイルランドとは正反対で、プロレスを見る視点がまったく違うんです。 でも、両方を経験して確実に成長できました。プロレスラーとして、とても良い刺激を受けました。 新しいことをたくさん学びました。それが一番大事なことです。1か月間滞在しました。そのために、1年間働いて貯めたお金を全部使ったんです。

ペップ: インディペンデントのレスラーというのは、他の芸術やスポーツの分野と同じように、自分の将来に投資する存在なんです。 他の国へ行って練習するような経験は、自分を鍛えるためのものです。 もちろん簡単なことではありません。話してくれてありがとう。ファンや、この世界をあまり知らない人たちに伝えることも大切なんです。 プロレスというのは、スポーツであり、同時にアートでもあるということを。自分の技術を磨くためにお金をかけ、そして時間を注ぐ必要があるんです。まさに今のあなたが、そのことを体現しています。


プロレス外では


ペップ: さて、少しプロレスの話から離れて、あなた自身――人としてのアンヘルについても教えてください。趣味や、自由時間にどんなことをしているか教えてもらえますか?

アンヘル: そうですね……自分は普段の生活、日々のルーティンに満足しています。自分にとっては、毎日の流れを決めて、何をしているのか分かっていることが大事なんです。他の人から見れば、退屈に見えるかもしれませんね。でも、自分は毎日だいたい朝8時か9時には起きて、ジムに行きます。ジムから帰って食事をして、それから仕事へ行きます。午後はずっと仕事をして、帰って食べて、寝る。それだけの生活です。朝は週に2回くらい、プロレスの練習にも行っています。仕事が終わるのが夜寄りの時間なので、そのあと少し出かけたり、何かしたりすることもあります。 まあ、何かしてるっちゃしてますけど、基本的に単調な生活です(笑)。

ペップ: プロレス以外で、好きだったりよく観たりする芸術やスポーツの分野はありますか?

アンヘル: はい、総合格闘技(MMA)が大好きで、UFCは毎週観ています。ボクシングも好きです。昔はサッカーもよく観ていましたが、今はほとんど観なくなりました。それ以外はあまり観ませんね。たまにイングランドのボーンマスの試合を観ます。アイルランドのチームですね。あっ、アイルランドじゃなくてイングランドですね(笑)。もう眠くなってきて間違えちゃいました。まあそれくらいで、他には特にないです。


来年の目標とファンへのメッセージ


ペップ: そして今は10月。年末、そして2026年の始まりが近づいてきていますね。あなたはすでに多くの成果を上げていますし、これからの未来はますます面白く、予想外な展開になりそうです。では、来年に向けて、どんな目標や夢を描いていますか?

アンヘル: 覚えてます。「Top Tier」で動画を撮ったとき、2025年のうちにRevProで試合をする、というのが目標だったんです。それが実現しました。本当に最高です。そして今の目標は、とにかく試合を続けること。できる限り多く闘いたいです。できれば毎週、月に3〜4回は試合ができたら最高ですね。あるいは昨シーズンより少し多く、あの時は月に2〜3試合だったので、もう少し増やしたいです。 3試合から4試合に増やせたら理想です。特にRevProでできるだけ多く試合を重ねたいです。そして、他の団体からもきっと声がかかると信じています。Resist、Rebelión、Tyris――そうした団体でも活動を続けたいです。とにかく闘い続けて、楽しんで、次に来るものに備えて成長していきたいです。いつだって何が起きるか分からない、驚きばかり――それがこの世界ですから。でも、そうですね。"TRANQUILO"、いつでも"TRANQUILO"で。

ペップ: 完璧です。アンヘルさん、お時間をありがとうございました。最後に、Resistのファン、そして今は"LOS TRANQUILOS de JAPON"のファンに向けて、メッセージをお願いします。

アンヘル: はい、本当にクレイジーでした。Twitter(X)で起きたことは。フォロワーが100人ちょっとだったのが、いきなりほぼ500になって。 もう信じられないくらいだった。とにかく、ありがとうございます。この数週間のサポートに本当に感謝しています。すごく信じられない、まるで夢みたいなことでした。 以前から知っている人たちからも、優しいメッセージをたくさんもらって、日本の人たちからの応援もあって、それにも感謝しています。このまま続いてほしい。この流れのまま進めればいいな、そう願ってます。とにかく戦い続けて、前に進んで、ただ、流れに身を任せるように。本当にありがとうございます。もうすぐ新しいグッズも出ると思うから、皆さんぜひ買ってください。

ペップ: ありがとうございました。また次回お会いしましょう。